良心を明らかにする

query_builder 2024/09/27

近江聖人といわれた江戸時代初期の陽明学者、中江藤樹の伝記を読みました。


「人は皆、本来良い心(良心)を持っている」という信念のもと弟子たちを育て、村人たちにも多大な影響を与えた素晴らしい先生です。

 

特に、「私が弟子を育てたのではない。私が弟子に育ててもらったのだ。」という言葉には感動しました。  


彼は儒教の中でも、初めは朱子学を学んだのですが、やがて行き詰まり陽明学に出会います。


朱子学は聖人の教えをひたすら守ることや礼儀を重んじますが、陽明学は一人一人の心の深いところにある良心という善なる心に重きを置きます。


云わば朱子学は外的であり、陽明学は内的であります。

 

また朱子学は相手に道徳を押し付け他律的になりやすく、人間の内面を軽視してしまう危険性があるとも言えるのではないでしょうか。


江戸幕府が朱子学以外の学問を禁止し、朱子学を利用して自らの権威を正当化しようとした所以です。  


これに対して陽明学は良心というものを絶対的に重んじ、すべての人はもともと善なる存在だと捉えているのです。

 

敢えて踏み込んで言うならば…  


良心は私の親であり、

良心は私の先生であり、

良心は私の神様である。  

 

教室では子供達に、「みんなの心の深いところに良心という絶対的善なる心があって、その根っこに神様がいらっしゃるんだよ。」と説明しています。


するとどの子もとてもうれしそうな顔をして、目が輝いてきます。


その瞬間「私が生徒から育ててもらっている」といつも感じています。

 

私自身が調子の悪い時には、人間学の話などしたくないと思う時も実はあるのですが、私心を超えて心の話をしてあげると、(できないときもよくあります😞)必ず子供たちからたくさんのことを教えてもらえます。

 

能力開発や思考力育成も大切ですが、この教室ではそれ以上に「魂の教育」を実践していきたいと思っております。  


そして… いつも子供たちに育ててもらっていることに感謝しております。


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EQWELチャイルドアカデミー 京都伏見教室

住所:京都府京都市伏見区京町3丁目170-1 岸和田ビル3F

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