小学生クラスで、「中江藤樹のことば」という素読集を毎週レッスン前に音読しています。
中江藤樹は江戸時代初期の儒学者で、近江(滋賀県)の生まれです。
日本陽明学の始祖ともいわれています。
また、その高い人格から「近江聖人」とも称せられています。
その彼の著作に「鑑草(かがみくさ)」があります。
江戸時代の正保4年(1647年)に出版された、婦女子のための訓話集です。
訓話は藤樹自身の創作ではなく、漢文のいくつかの訓話集から引用しています。
これに藤樹自身が各話ごとの講評・解説を加えています。
その中の第四巻「教子の報い(正しく子をそだてること)」から第五話をご紹介します。
<呉賀(ごか)の母は、常々その子に正しい道に則って躾を行っていますが、ある時、呉賀が友達と話しているときに、人のかげ口を言っているのを耳にしました。
母は非常に怒って、呉賀を鞭(むち)で打って叱りました。
母の友人がその様子を見て、「その場の勢いでつい人の噂を言ってしまったことは、そんなに怒ることでしょうか。」と言ったところ、母は大いに嘆いて言いました。
「君子は人の悪いところを見ても心に収め、むしろ人の良いところを褒めるものだと聞いています。人の良いところを褒めるどころか、人の悪いところを語るという我が子の心根は本当に情けない。私にはこの子一人しかいませんが、小人(しょうじん)の心根を持つようでは、まだ子供がいない方がましです。だからこのように怒っているのです。」と嘆いて、さめざめと泣いたのでした。
そして母は罰として食事を与えなかったので、呉賀は恐れをなして、よく身を慎むようになりました。
そしてついに立派な君子になり、高い位について、家も大いに栄えました。>
子がいても小人(しょうじん)なら、子がいないより劣る、という覚悟はめったにない、とても尊いものである、と藤樹先生は書いておられます。
子に対する母の覚悟は、その子の一生に影響を与えるものです。
この母は恐らく、子に食事を与えなかった期間、自分も泣きながら食事を抜いたのではないでしょうか。
我が子を君子に育てるために、我が身を切り裂き、犠牲にする覚悟をもっていたのです。
君子を育てることは、この国を善くすること。そしてこの世界を良くすること。
<子供を育てるときには、分立(ぶんりつ)しながら育てなければなりません。冷たくしながら育てていかなければならないときがあります。心を引き裂いてエゴを切り捨てていかなければなりません。>
分立…心を善(良心)と悪(自分さえ良ければという心・邪心)に分けて、邪心を切り捨て、良心を立てること。
EQWELチャイルドアカデミー 京都伏見教室
住所:京都府京都市伏見区京町3丁目170-1 岸和田ビル3F
NEW
-
2026.07.11
-
2026.07.03子どもの泣き・ダダこ...子どもの泣きやダダこねには、言葉にできない気持...
-
2026.06.20年中クラス(4歳児)年中クラス(4歳児) 木の枝を見立てた紙テープを、...
-
2026.06.19黄色🟡クラス(2〜3歳児)黄色🟡クラス(2〜3歳児) 今、黄色クラスはハサミト...
-
2026.06.17京都市伏見区の幼児教...「できる力」だけでなく「心の力」を育てる幼児教...
-
2026.06.17こんにちは😊こんにちは😊 今日は🌻サマーレッスンのお知らせ🌻...
-
2026.04.012歳3か月のお子様の...■ 2歳3か月のお子様のお母様からの通室体験談~...
-
2026.03.05心を育てる教育 ― 良心...「本当の自分」を育てる教育私たちは、子どもの教...