臨界期とは、脳が特定の能力を獲得するのに最も適した時期のことを指します。
この時期に適切な刺激や経験を受けることで、脳の神経回路が効率的に形成され、発達が促進されます。
逆に、この時期を逃すと、その能力を獲得するのが難しくなることがあります。
<代表的な脳の臨界期>
1. 視覚の発達(生後0〜3歳)
生後すぐに視覚の神経回路が発達を始め、特に生後6ヶ月〜2歳の間に急速に発達します。両眼視(ものを立体的に見る力)の獲得には生後3歳までが重要とされ、弱視の治療もこの時期が有効とされています。
2. 聴覚と言語の発達(生後0〜7歳)
音を聞き分ける能力は生後6ヶ月ごろから急速に発達し、1歳ごろには母語に特化した音に敏感になります。言語習得の臨界期は一般的に7歳までとされ、特に0〜3歳は母語や外国語の習得に最も適した時期です。
3. 運動能力(生後0〜12歳)
基本的な運動能力(歩く、走る、手先を使う動作)は0〜5歳で急速に発達します。12歳頃までは神経系の発達が活発で、スポーツや楽器の習得に最適な時期です。
4. 社会性・感情の発達(生後0〜5歳)
愛着形成(親や養育者との絆)は生後6ヶ月〜2歳が特に重要。幼児期(3〜5歳)は共感力や協調性を育む時期で、適切な社会経験が必要。
<臨界期を過ぎても発達は可能?>
「敏感期」(Sensitive Period)という概念もあり、臨界期を過ぎてもある程度の発達や学習は可能です。ただし、臨界期に比べると効率が下がり、習得に時間がかかることが多いです。
<幼児教育への応用 >
幼児教室の講師として意識しているポイント
1.豊かな言語環境を提供する
0〜3歳の子どもには多くの語りかけをし、言葉の発達を促す。
英語教育をするなら7歳までに始めると効果的。
2.感覚・運動を組み合わせた学習
体を動かしながら学ぶことで、脳の神経回路が強化されやすい。
手先を使う遊び(積み木・お絵描きなど)で運動神経と知能を刺激。
3.安心できる環境で社会性を育む
幼児期は人との関わりが大切。
適切なルールや感情表現を学べる場を作る。
<まとめ>
●脳の臨界期は、生後0〜12歳の間にそれぞれ異なる発達段階がある。
●特に0〜7歳は言語や社会性、運動能力の発達に重要な時期。
●臨界期を逃しても学習は可能だが、幼児期に適切な刺激を与えることでスムーズな発達が期待できる。
EQWELチャイルドアカデミー 京都伏見教室
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